アトピー

アトピーの人はどんな保湿剤を選べばいい?

保湿剤は世の中に何樹種類もありどれを選べばいいかわからないと思っている人は多いのではと思います。

これまでのアトピー性皮膚炎(以下アトピー)の経験から得た経験値で、自分なりの保湿剤の選び方をお伝えしていきます。

みなさんのアトピーの悩みや苦しさが少しでも良くなればいいなと思っています。

まずはどんな保湿剤を選ぶかの結論からお伝えしていきます。

毎日塗り続けられる保湿剤を選ぼう

アトピーの人はもともと乾燥肌で肌のバリア機能が弱い傾向があります。

その結果、外部から皮膚の中へ刺激物が入りやすく症状が悪化しやすい肌になっています。

そこで、毎日保湿をして乾燥肌や弱いバリア機能をカバーする必要があります

1日でも怠ってしまうとすぐに症状が悪化することにつながりかねません。

よって保湿に関しては毎日続けることが一番大事です。

それには毎日塗り続けられる保湿剤を選ぶ必要があります

保湿剤の役割

保湿剤は肌の保湿が一番の目的です。

皮膚に潤いを持たせ、その潤いを保持し、さらに皮膚の上に薄い幕をはり刺激物から皮膚を守ります。

炎症を抑えたり痒みを抑える効果を記載している保湿剤もありますが、本来その役割は薬で行うべきです。

保湿剤に抗炎症の効果が書かれていても、それは薬よりも弱い効果しかありません。

炎症や痒みがひどい人は薬で対応する必要があります

その上で、保湿剤で保湿をしないと症状は良くならないと思います。

ステロイドとワセリンを混ぜて抗炎症と保湿を同時に行うものもありますが、基本的に保湿剤は保湿する目的で使うことを意識しておきましょう。

保湿剤を選ぶときのポイント

自分が毎日続けるために、保湿剤を選ぶときのポイントは主に5つです。

保湿剤を選ぶときのポイント

  • 薬用・医薬部外品を選ぶ
  • 塗りやすさ
  • 塗った後のベタつき
  • コスパ
  • 無添加

 

自分は塗りやすさと塗った後のベタつきを重視して選んでいます。

それぞれの項目を個別に説明します。

薬用・医薬部外品を選ぶか

効果の有効性が認められている「薬用」「医薬部外品」と記載のある保湿剤をおすすめします。

なぜなら、薬用・医薬部外品には厚生労働省で認められた効果や効能に有効な成分が一定以上含まれているからです。

そして、国がその効果や効能を認めているのでその効果を具体的に表示することができます

表示されている効能や効果として「肌あれ。」「あれ性。」「皮膚にうるおいを与える。」等と記載しているものを選ぶのがいいと思います

塗りやすさ

自分は全身に保湿剤を塗るため広範囲を素早く塗れるローションタイプを選んでいます。

アトピーの症状は全身に現れるため塗る範囲が広い場合が多いと思います。

広い範囲を塗るにはより液体に近いローションタイプのものが塗りやすいです。

逆に全身に塗らずに局所的に塗る場合はクリームタイプや軟膏がおすすめです。

塗り広げやすさ

ローションタイプ > クリームタイプ > 軟膏

また、保湿剤を塗るタイミングとしてお風呂上がりが多いと思います。

そのためお風呂上がりの水分が蒸発するまでに素早く塗れるローションタイプが一番使いやすいと思います。

また、素早く塗るなら保湿剤を出す部分の容器の形状としてポンプ式がおすすめです。

塗った後のベタつき

塗った後のベタつきが気になる方はローションタイプのものを選ぶといいです。

ですが、ベタつきが気にならないならより保湿感が得られるクリームタイプや軟膏の方を選んだ方がいいと思います。

塗った後のベタつき感 = 保湿されている感覚

軟膏 > クリームタイプ > ローションタイプ

私はベタつきが強いと保湿感はあるものの下着や服がくっつくことで逆に不快に感じてしまいます。

服を着たり靴下を履いたりすることを前提とすれば、塗った後は潤いを保ちつつある程度サラッとしている方が使いやすかったです。

ティッシュがくっつくくらい塗る(=ベタつき感がかなりある)のが目安という専門家もいますので自分にあったタイプを選びましょう

また、化粧品の保湿化粧水だと塗った後サラッとしすぎていてうるおいの持続性を感じられなかったので薬用のローションの方がいいと思います。

無添加

香料や着色料が気になる場合は無添加のものも選ぶ基準になります。

長く続けることや肌への刺激になることから極力添加物は少ない方がいいと思っています

特に赤ちゃんやかなり敏感な肌の方には無添加表示の商品を選ぶことを優先的に考えてみてもいいと思います。

コスパ

保湿剤は毎日使うため安いに越したことはありません。

高価な保湿剤の方が効果が高いということではないので毎日使い続けられる価格帯のものから選ぶのが大切です。

また、同じ保湿剤でも大容量の方がコスパがいいです。

そのため、保湿剤が決まったら大きい容量のものを購入することをおすすめします。

おすすめの自分にあった保湿剤の選び方

自分にその保湿剤が合うかどうかは「実際に塗ってみないとわからない」ということです。

なので、自分にあうような保湿剤をいくつか選んで試してみることが大切です。

保湿剤の選び方

  • 薬用、医薬部外品で保湿効果の表示があるものや保湿成分配合のものを選ぶ
  • 広く塗る場合はローション、狭い範囲を塗る場合はクリームか軟膏を選ぶ
  • 塗る場所が顔の場合や赤ちゃんに塗る場合は専用のものを選ぶ
  • においは好みがあったり極端にきついものもあり、まずは無香料のものを選ぶ
  • 高額なものは続かないため避ける(ローションタイプで1ml6円くらいまで)
  • 口コミで敏感肌でも大丈夫だったという声が多いものを選ぶ

試すときの注意点

店頭でテスターがあればそれで試してみましょう。

なければ少量のものを購入して試してみるのがいいと思います。

試すときは、まずは少量塗ってみて問題ないかを確認し、刺激を感じたり赤みや痒み、肌荒れなどが出たら使用を中止しましょう。

私が使っているもの:キュレル

自分が使っているのは「キュレル ローション ポンプタイプ410ml」です。

今まで使ってきた保湿剤の中で自分にあっていました。

どれを選んでいいかわからない方はまずはキュレルを試してみて一つの基準としてみてはいかがでしょうか

キュレルの特徴

  • 全身への塗り広げやすさ
  • 塗った後のベタつきのなさとうるおい感

全身への塗り広げやすさ

まず、ローションタイプのなので少量でも広範囲に伸ばしやすいです。

水っぽさなく、しっとり感を感じながら塗れるため非常に良い塗り心地

また、ポンプタイプのため片手でも出しやすく塗るスピードがアップ

お風呂上がりに素早く全身を保湿するのに最適です。

塗った後のベタつきのなさとうるおい感

しっかり塗ってもベタつきはほとんど感じません

それなのにうるおい感が持続されていると感じることができます

軟膏のようにベタつきが残るようなこともありません。

また、化粧水のように塗った後にサラッとしてうるおいが持続しないようなこともありません。

ベタつきのなさとうるおいのバランスがいいのがキュレルの一番いいところだと思っています。

その他のいいところ

無香料、無着色なので肌への刺激が少なくてすみます。

また、赤ちゃんにも使用できるのでデリケートな肌の方でも使いやすいと思います。

少し気になるところ

価格は安い方ではないと思います(最安値で1ml約5円)。

季節によっても変わるのですが、毎日全身に使用して2〜3週間くらいで無くなるので平均すると1ヶ月3,000円くらいかかっています。

また、無香料と記載がありますが少し独特の匂いがあります。

しかし塗ってしまうとその匂いもほとんど感じられないので個人的には問題ありません。

より効果が高い保湿剤や学会・協会が推奨するものはある?

現状、各保湿剤の効果について優越を証明されているものは無いようです

また、日本の学会や協会が使用を推奨している特定の保湿剤も無いようです。

ですので、まずは一度試してみて自分にあった保湿剤、毎日続けられる保湿剤を見つけることが重要です。

医師に処方してもらった保湿剤と市販の保湿剤はどっちがいい?

処方される保湿剤も市販の保湿剤も効果について優越が証明されているわけではありません

よって一度試してみて自分にあった毎日続けられるものを選んでいくことが大事です。

例えば、「医師に処方された保湿剤の軟膏は塗りにくく、毎日塗ることはできませんでした」となっては意味がありません。

医師に相談してより塗りやすいものを処方してもらう、または変えてもらえないのであれば自分にあった市販の保湿剤を探しましょう。

何度も言いますが毎日続けられる自分にあった保湿剤を選ぶことが一番重要です。

保湿剤の成分について

大きく分けて2つあります。

一つは水分を保持するモイスチャライザー、もう一つは皮膚の表面に膜をはって皮膚を守るエモリエントの2つです。

商品によって含まれている成分が違うため、簡単な知識を持っておくことでより自分にあった保湿剤をやすくなると思います。

モイスチャライザー

肌の水分を保持する作用を持つ成分のことです。

うるおった肌にしてその状態を保ってくれます。

代表的な成分としてヘパリン類似物質、尿素、コラーゲンなどがあります。

なので、これらの成分が入っているものは保湿と保湿持続作用がある保湿剤と覚えておきましょう。

エモリエント

皮膚の表面に膜を貼って水分を蒸発させない成分のことです。

肌から水分の蒸発を防ぐことで肌の水分を保持してくれます。

また、皮膚の表面に膜を張ることで様々な刺激から肌を守り肌の修復を手助けしてくれます。

代表的な成分としてトリグリセリド、スクワレン、ワックスエステル、脂肪酸などがあります。

なのでこれらの成分が入っているものは肌を守る作用がある保湿剤と覚えておきましょう。

まとめ:アトピーの人はどんな保湿剤を選べばいい?

今回の記事の内容をまとめました。

まとめ

  • 保湿剤は自分にあった毎日続けられるものを選ぶ
  • なぜなら敏感肌のアトピーにとって保湿は毎日必要だから
  • 選ぶ基準として塗りやすさと塗った後のベタつき感を重視するのがおすすめ
  • 自分にあった保湿剤は一度試してみないとわからない
  • どれを選んでいいかわからない場合はまずキュレルを試してみるのもあり

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